新雪ゲレンデ、愛好者が滑走 県内スキー場オープン

初滑りを楽しむ来場者=富山市の牛岳温泉スキー場

  ●牛岳温泉、待望の初滑り

 富山市内の牛岳温泉、立山山麓、あわすのの3スキー場が23日、今季の営業を開始した。牛岳温泉スキー場は22日の大雪を受け、急ピッチでゲレンデを整備し、全面オープンにこぎ着けた。待ちわびたスキー、スノーボード愛好者らが新雪のゲレンデに繰り出し、初滑りを満喫した。

 牛岳温泉スキー場は、今季からキャッシュレス決済や英語でゲレンデ情報を案内するデジタルサイネージを導入し、外国人観光客への対応を強化した。

 昨季の入り込み客数は約3万6千人で、今季は6万人を見込んでいる。中澤栄三所長は「営業日数を確保し、多くの来場に期待したい」と意気込む。

 立山山麓とあわすのは、16日の開業予定日に積雪は間に合わなかったが、オープンできて一安心している。立山山麓スキー場を運営する大山観光開発(同市)の山元政彦専務は「メインのゲレンデをオープンできてうれしく思う。ただ、もう少し降ってほしい」と期待した。

 ゲレンデを全面開放したあわすのスキー場の松井一洋支配人は年末年始に気温が高くなる可能性があるとし「今ある雪をいかに残していくかが課題。早い時期に滑りを楽しんでほしい」と話した。

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