藤子Ⓐワールド満喫 氷見で無料上映会 ハットリくん、怪物くん登場

忍者ハットリくん、怪物くんと記念撮影する来場者=氷見市芸術文化館

  ●トキワ荘描く映画も

 氷見市出身の漫画家藤子不二雄Ⓐさん(元富山新聞記者)の人気アニメと実写映画の無料上映会は23日、同市芸術文化館で開かれ、約370人が大スクリーンで鑑賞した。会場には忍者ハットリくんと怪物くんが登場し、来場した親子らがかわいいキャラとの触れ合いにも笑顔を咲かせ、世代を超えて愛される藤子Ⓐワールドを満喫した。

 上映会は市が藤子Ⓐさんの作品の魅力を広めようと、昨年に続き開催した。今年は市民以外の来場も募り、高岡や射水、金沢市などからも親子が訪れた。

 第1部は「忍者ハットリくん」と「怪物くん」のアニメが各3話上映された。親子らはハットリくんのコミカルで奇想天外な忍法や、怪物くんと愉快な仲間が巻き起こすドタバタ劇に楽しく見入った。

 上映後にはハットリくんと怪物くんが見送りに現れ、子どもたちは「かわいい」「こっち見て」と駆け寄り、記念撮影した。高岡市の道振康介君(7)は「忍法がかっこよかった」と笑顔。母親の有香さん(47)は「子どもの頃にアニメを見た記憶がよみがえり、親子で楽しめた」と声を弾ませた。

 第2部は人気漫画家の若き日を描いた実写映画「トキワ荘の青春」。来場者は藤子Ⓐさん、藤子・F・不二雄さんらが同じアパートで暮らした物語に浸り、林正之市長も鑑賞した。藤子Ⓐキャラが描かれた特製ネックウォーマーが当たる抽選会もあり、市マスコットキャラクター「ひみぼうずくん」が登場した。

  ●グッズ販売も人気

 会場では、藤子Ⓐさんを紹介する市潮風ギャラリーによる作品グッズ販売も行われ、にぎわいを見せた。台湾の人気ウェブ漫画家「A RAY(ア・レイ)」さんが氷見を題材に制作した漫画もデジタルサイネージ(電光掲示板)で披露され、来場者が見入った。

藤子Ⓐさんのアニメの上映を楽しむ来場者
上映後、人気を集めた潮風ギャラリーによる作品グッズ販売

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