気象庁「読み替えてご利用を」システム対応に10日間のタイムラグ 気象情報と地震情報 浜松市「区」再編で7区から3区へ

2024年1月1日、浜松市の行政区が7区から3区へ再編されます。これに伴い、気象庁から発表される「防災気象情報」「地震情報」「気象庁HP」等は「1月10日」から新たな行政区に対応した情報となる予定です。

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1月1日から10日までの間は「新区に読み替えてご利用いただくようお願いします」と静岡地方気象台が呼びかけています。

対応が遅れてしまう理由について、気象庁は「システム変更を円滑に実施し、かつ障害が発生した場合に迅速に対応できる人員等の体制を確保するため」としています。このため、気象庁側のシステム変更の実施予定日が、1月1日ではなく1月10日(予備日:1月11日)になります。

ところで、なぜ区の数が大きく減るのでしょうか。

なぜ「区」の数が減るのか?

浜松市には、これまで7つの行政区がありました。1月1日以降は、天竜区以外の住所の区名が変わります。新たな区の数は3つです。
【中央区】中区・東区・西区・南区・北区(三方原地区)
【浜名区】浜北区・北区(三方原地区以外)
【天竜区】天竜区

浜松市は行政区を再編する理由について、急速に進む人口減少や少子高齢化、コロナ禍によるライフスタイルの変化や日常生活でのデジタル化の進展など、環境変化に対応し、将来にわたって行政サービスを維持・強化するための組織の見直しだとしています。

浜松市の行政区再編に伴い、気象庁が発表する「気象情報」や「地震情報」も1月10日から新たな区の名前で発表されることになりますが、対応が完了するまでに少しタイムラグがあります。

テレビの「地震速報」も1月10日から対応

気象庁は1月1日から10日までの間、旧区の内容で情報を発表します。

気象庁ホームページによると「防災気象情報」では、情報文中の市町村等の名称や観測点等の名称が旧区の記載となります。この期間に旧区名が記載された情報が発表された場合は「新区名に読み替えをお願いします」と地元の静岡地方気象台は呼びかけています。大雨危険度通知サービスも同様で、気象警報・注意報やキキクル(危険度分布)そのものも合わせて確認してほしいとしています。

「地震情報」では、情報文の中の市町村等の名称(例:浜松北区)や震度観測点等の名称(例:浜松北区三ヶ日町)が旧区の記載となります。気象情報と同様に「新区名に読み替えをお願いします」と呼びかけています。

SBSテレビでお伝えする地震速報のテロップ表示も気象庁の変更に合わせて、1月10日から新しい区の名前で表示することになります。

ここで難しいのが「北区」です。北区は「中央区」と「浜名区」にそれぞれ再編されます。北区に住む人は、どうすれば良いのでしょうか。

浜松市の地震情報「北区」は「浜名区」でも「三方原地区」は…

気象庁の地震情報で、北区にある観測点はいずれも浜名区にあります。ですので「北区」は「浜名区」と読み替えます。北区の「三方原地区」に住む人は、隣接する「中区」や「東区」の震度等を参考にします。

気象庁がホームページで提供する情報には、日本地図とともに表示されるコンテンツがあります。「雨雲の動き」や「推計震度分布図」などでは、日本地図を拡大表示すると行政区まで表示が可能で、1月10日までは旧区分の地図表示になるということです。

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