男子第74回、女子第35回全国高校駅伝大会は24日、京都市のたけびしスタジアム京都（西京極陸上競技場）発着コース（男子7区間42.195キロ、女子5区間21.0975キロ）で行われる。男子は各都道府県代表の47校、記念大会の女子は各地区代表の11校を加えた58校が出場。長崎県勢は男子の鎮西学院が3年ぶり16度目、女子の諫早が5年連続29度目の都大路に挑む。スタートは女子が午前10時20分、男子が午後0時半。
男子は昨年1、2位の倉敷（岡山）と佐久長聖（長野）が有力。いずれも5000メートル13分台の選手を多数そろえており、気象コンディションや展開次第では、倉敷が昨年マークした2時間1分10秒の高校最高タイムを更新する可能性もある。八千代松陰（千葉）、仙台育英（宮城）、洛南（京都）なども上位候補。鎮西学院は10位台で粘りながら、入賞ラインに絡んでいきたい。
女子は地区予選で1時間7分台を出した仙台育英（宮城）、神村学園（鹿児島）がリード。V2を狙う長野東、6年連続入賞中の立命館宇治（京都）のほか、大阪薫英女学院、白鵬女（神奈川）、北九州市立（福岡）などが続く。2年生5人でメンバー編成した諫早は、2年ぶりの入賞を目指して伝統のたすきをつなぐ。
23日はスタジアムに隣接する京都市体育館で開会式を実施。昨年の女子を制した長野東の名和夏乃子主将が「すべての方々への感謝の思いを胸に、寒さを吹き飛ばす熱い走りで都大路を駆け抜ける」と選手宣誓した。
◎鎮西学院「勝負の走り」、諫早「ベストに近い」
長崎県勢は男子の鎮西学院、女子の諫早ともに21日に現地入り。コースの下見なども含めて最終調整してきた。いずれも調子は上々の様子で、鎮西学院の入江監督は「序盤から全国レベルの流れに乗って、勝負の走りをしたい」、諫早の羽山監督は「メンバー5人はベストに近い状態。総合力で勝負」とそれぞれの思いを口にした。
3年ぶり16度目出場の鎮西学院は1、2区に牟田凜、牟田颯の双子の兄弟を起用。中学時代から全国で活躍してきた2人で上位につけて、終盤の島居、主将の坂井に好位置でつなぎたい。坂井は「全体の動き、雰囲気はいい。目標の県高校記録（2時間5分36秒）更新と8位以内入賞へ向けて突っ走りたい」とチームの思いを代弁した。
5年連続29度目出場の諫早は主力の3年生2人が故障欠場となったが、メンバー入りした2年生5人全員が20日の練習で「想定以上」（羽山監督）の走りをしてきた。1区髙瀬、2区糸瀬で勢いをつけて、最後まで上位に絡みたい。主将で3年生の岩本は「私も走りたかったけれど、今のベストメンバーは組めた。みんなでぶれずに入賞を目指していく」とチーム一丸でのたすきリレー実践を誓っていた。
