校則見直し、生徒らが対話 宇都宮で県立3高初会合 40人が課題共有

校則見直しに関して意見を交わす高校生ら=23日午前、宇都宮市南図書館

 時代に合わない行き過ぎた校則が問題となる中、見直しに取り組む県内の高校生らが意見を交わす「栃木ルールメイキングカンファレンス」が23日、宇都宮市南図書館会議室で初めて開かれた。佐野、足利清風、小山北桜の3校の生徒23人と教員ら計約40人が参加。生徒は「対話をしながら、みんなが納得いく解決策を探ることが大切」などと気付きや課題を共有した。

 生徒主体の校則見直しを支援する認定NPO法人カタリバ(東京都)が主催。足利清風と佐野の生徒が見直しの実績を報告した。

 足利清風では、前髪の長さを「眉毛にかかる程度まで」から「目にかからない」へと変更した。校則の改正に向けて全校生徒を巻き込むことの難しさを上げ、2年小川拓真(おがわたくま)さん(17)は「意見を出すことで自分自身も成長できた」と振り返った。

 佐野では、髪形に関する規定の男女差を撤廃したほか、文化祭の準備期間などに限って体育着登校をできるようにした。2年の三田翔愛(みたとあ)さん(17)は「先生と生徒、どちらにとってもいい方法を考えることが大切」と語った。

 小山北桜の2年長谷川悠季(はせがわはるき)さん(16)は「誰もが過ごしやすい学校に変えていきたい」と話した。

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