<レスリング>女子68kg級は尾﨑野乃香(慶大)が勝ち抜き、プレーオフ(1月27日)へ進出…2023年天皇杯全日本選手権・最終日(2)

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2023年天皇杯全日本選手権最終日は12月24日、東京・代々木競技場第2体育館で前日開始の男女6階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、女子68kg級は65kg級世界チャンピオンの尾﨑野乃香(慶大)が72kg級世界選手権3位の森川美和(ALSOK)を7-0で破り、この階級で初優勝。通算3度目の優勝を決めるとともに、パリ・オリンピックの出場枠を取ってきた石井亜海(育英大)との代表決定プレーオフに臨む。

プレーオフは、来年1月27日に東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで予定されている。

▲優勝しても笑顔のなかった尾﨑野乃香。このあとが本当の勝負!=撮影・矢吹建夫

前日の準決勝で東京オリンピック王者の乙黒拓斗(自衛隊)を破った清岡幸大郎(日体大)は、決勝で全日本学生選手権61kg級王者の小野正之助(山梨学院大)にテクニカルスペリオリティで快勝。初優勝を遂げ、来春のパリ・オリンピック予選に臨む。

男子グレコローマン67kg級決勝は、今年の世界選手権代表を争った曽我部京太郎(日体大)遠藤功章(東和エンジニアリング)が激しい戦いを展開した末、曽我部が8-5で勝って優勝。男子フリースタイル97kg級は、92kg級で今年のアジア選手権を制した吉田アラシ(日大)が勝ち、ともにオリンピック予選の出場権を手にした。

女子50kg級は吉元玲美那(KeePer技研)が2年ぶり3度目の優勝。同57kg級は昨年優勝の南條早映(東新住建)が勝ち、通算5度目の優勝を遂げた。

最優秀選手に授与される天皇杯は尾﨑野乃香が初受賞。優秀選手は、男子フリースタイルが吉田アラシ、女子が吉元玲美那、男子グレコローマンが曽我部京太郎がそれぞれ受賞した。

各階級の成績は下記の通り。

▲男子フリースタイル65kg級は、前日に乙黒拓斗を破った清岡幸太郎が勢いを持ち込んで快勝=撮影・矢吹建夫

▲個人賞受賞選手。左から曽我部京太郎、吉田アラシ、尾﨑野乃香、吉元玲美那、プレゼンターの富山英明会長



男子フリースタイル

【65kg級】=27選手エントリー

▼決勝
清岡幸大郎(日体大)○[テクニカルスペリオリティ、2:02=11-0]●小野正之助(山梨学院大)

▼3位決定戦
長谷川敏裕(三恵海運)○[不戦勝=負傷]●乙黒拓斗(自衛隊)
秋山拓未(自衛隊)○[5-4]●安楽龍馬(nobitel)

▼敗者復活2回戦
長谷川敏裕(三恵海運)○[不戦勝=負傷]●山口海輝(日体大助手)
秋山拓未(自衛隊)○[フォール、1:09=4-2]●榊流斗(クリナップ)

▼敗者復活1回戦
長谷川敏裕(三恵海運)○[テクニカルスペリオリティ、2:27=10-0]●三輪優翔(ALSOK)
秋山拓未(自衛隊)○[9-2]●諏訪間翔太郎(前川製作所)

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【97kg級】=14選手エントリー

▼決勝
吉田アラシ(日大)○[テクニカルスペリオリティ、4:53=10-0]●伊藤飛未来(自衛隊)

▼3位決定戦
石黒峻士(新日本プロレス職)○[フォール、1:00=6-0]●今村太陽(福島・いわき市教室)
甫木元起(佐賀・鳥栖工高)○[不戦勝=負傷]●園田平(自衛隊)

▼敗者復活戦
今村太陽(福島・いわき市教室)○[2-1]●立岡拓馬(天理大)


女子

【50kg級】=18選手エントリー

▼決勝
吉元玲美那(KeePer技研)○[11-2]●伊藤海(早大)

▼3位決定戦
坂根海琉子(京都・丹後緑風高)○[6-2]●眞柄美和(至学館大)
笠井梨瑚(専大)○[6-2]●米原実穂(至学館大)

▼敗者復活2回戦
坂根海琉子(京都・丹後緑風高)○[テクニカルスペリオリティ、0:33=10-0]●高木愛美(法大)
笠井梨瑚(専大)○[5-4]●中村未優(Sports Design Lab)

▼敗者復活1回戦
中村未優(Sports Design Lab)○[6-2]●太田真蓉(東洋大)

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【57kg級】=13選手エントリー

▼決勝
南條早映(東新住建)○[4-0]●田南部夢叶(レスターホールディングス)

▼3位決定戦
屶網さら(KeePer技研)○[フォール、4:26=10-0]●田村生吹(自衛隊)
山下叶夢(東洋大)○[テクニカルスペリオリティ、3:29=12-0]●新井一花(育英大)

▼敗者復活戦
山下叶夢(東洋大)○[不戦勝=棄権]●長谷川姫花(南九州大)

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【68kg級】=12選手エントリー

▼決勝
尾﨑野乃香(慶大)○[7-0]●森川美和(ALSOK)

▼3位決定戦
古市雅子(自衛隊)○[不戦勝=負傷]●宮道りん(一宮運輸)
吉川海優(自衛隊)○[3-1]●進藤芽伊(クリナップ)

▼敗者復活戦
進藤芽伊(クリナップ)○[不戦勝=棄権]●石井亜海(育英大)


男子グレコローマン

【67kg級】=22選手エントリー

▼決勝
曽我部京太郎(日体大)○[8-5]●遠藤功章(東和エンジニアリング)

▼3位決定戦
矢部晴翔(日体大)○[テクニカルスペリオリティ、3:18=9-0]●大場哉音(中大)
上垣勇二(自衛隊)○[6-0]●二俣友明(島根・隠岐島前高教)

▼敗者復活戦
大場哉音(中大)○[不戦勝=負傷]●小川琉生(日体大)
上垣勇二(自衛隊)○[5-3]●清水賢亮(自衛隊)

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