厳冬期、火災にご用心 ストーブ、コンセントなど家庭で対策を

火災の発生を防ぐ対策のポイント

 岩手県内で住家火災による犠牲者が相次いでいる。岩手日報社の調べでは今月に5人が亡くなり、2018年以降の各年12月の死者数を既に上回った。暖房器具を多用する厳冬期を迎え、12~3月は住家火災が頻発する傾向にある。消防関係者はコンセント周りの清掃やストーブ近くに物を置かないなど各家庭の対策を求める。

 県によると、18~22年の12月の死者数は0~4人で推移。12~3月の住宅火災は18~22年の5年間平均で86.4件発生し、年平均208.2件の4割以上を占める。県消防安全課の田端政人総括課長は「冬はリスクが高くなる。命を守るため、改めてストーブの取り扱いなどに注意してほしい」と呼びかける。

 県内では今月、電気ストーブから衣服に引火した火災や、コンセントから火花が出た事例もあった。けが人はいなかったが、火災の危険性は身近に潜む。

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