青森県内は24日、広範囲で真冬日だった前日から気温が上昇し、ここ数日の降雪も一段落した。青森市では一時64センチあった積雪が50センチ台に減り、晴れ間で雪かきに汗を流す市民の姿や、道路脇に積み上がった雪の間を縫って車が慎重に行き交う様子が見られた。
同市筒井八ツ橋の住宅街では、住民らがスコップで雪山を崩したり、そりに載せた雪を、雪捨て場まで運んだりしていた。
溝江寿さん(64)は「仕事で数日間家を空け、戻ってきたら雪の多さにびっくり。天気のいいうちに、できるだけ雪かきしておかないと」と玄関先に積もった雪を片付けていた。
同市大野前田ではバス通りの脇に雪山ができ、道幅が狭くなって車両のすれ違いが難しい状態に。行き交う車は雪山の手前でいったん止まり、進路を譲り合うなどしていた。脇道から出る際の視界を確保するため自宅そばの雪山を崩していた成田真一さん(65)は「12月に降った分、(雪が少ない)落ち着いた正月になればいいのだけれど」と話していた。
青森地方気象台によると25日の県内は曇りや晴れで、朝晩を中心に雪の降る所が多くなる見込み。