正月飾りに用いられる門松の生産、出荷が各地でピークを迎えている。
門松づくりで約半世紀の歴史がある小野市垂井町の「小野竹工芸 土井」は、竹の断面をにっこりした笑顔に見えるよう切りそろえるのが特徴。高さ約120~210センチの4種類を制作している。
店舗近くの作業場で、6代目の土井重毅さん(44)が先代の父賢一さん(75)ら家族と組み上げ作業などに汗を流す。自家栽培のハボタンやナンテンなどで飾り付け、今年は100組ほどを地元や周辺地域に出荷するという。
重毅さんは「幸せがもたらされますようにと願いながら一つ一つ手作りしています」と話した。(斎藤雅志)