【韶山共同】中国の建国指導者、毛沢東の生誕から26日で130年となった。故郷の湖南省韶山にある生家近くの広場には毛を慕う左派（保守派）の活動家や観光客ら数千人が25日から集結し、毛の銅像に献花したり、革命歌を歌ったりして功績をたたえた。26日に日付が変わる瞬間にカウントダウンをして祝った。
世界第2の経済大国へ発展を遂げる一方、格差が拡大した中国では「貧しくとも平等」だった毛時代を懐かしむ人が増えている。愛国主義教育の影響で、毛が発動し中国が大混乱に陥った大規模政治運動「文化大革命」の実態を知らない若者も多い。
広場には全国各地から支持者らが駆け付け、中国国旗などの赤い旗を振りながら「毛主席万歳！」と連呼。毛を礼賛する革命歌「東方紅」や中国国歌を大合唱した。大勢の警察官らがトラブルの警戒に当たった。
山西省から来た20代男性は、就職難などの社会問題により「毛主席を支持する若者が増えている」と話した。
