新型コロナウイルスの影響や昨夏の大雨被害で休業していた福井県南越前町の今庄365スキー場が12月25日、4季ぶりに営業を再開した。今季は滑走可能なエリアを縮小しての再出発となったが、再開を待ちわびたスキー、スノーボード客が滑りを楽しんだ。
当初の予定より2日遅れの再開となった。今季はリフト4基のうち、第1ペアリフトのみを運行し、初級、中級、上級者向けの3コースを開放。人工降雪機は使わない。
⇒国境高原スノーパークが人員不足で今季休業
初日は積雪70センチで雪質もまずまず。時折日が差し込むスキー、スノーボード日和となり、県内外の愛好家や家族連れらが雪の感触を確かめながらゲレンデにシュプールを描いた。
スキーを満喫した小浜市の会社員は「比較的近いので再開はありがたい。今庄365はよく来ていてコースも慣れている。4年ぶりに滑ることができて良かった」と笑顔を見せた。
⇒今庄365一帯再整備へ、アウトドア国内大手スノーピークと連携
1990年オープンの同スキー場は近年、暖冬の影響で経営が低迷。2020、21年度は新型コロナの影響で休業を余儀なくされ、22年度は大雨被害で周辺の町道や排水施設が損傷し営業を見送った。
高嶋清智支配人は「これだけ営業が途絶えたことは今までなかった。恵みの雪で再開でき、感慨深い。地元のスキー場を営業することで町民も元気づけられれば」と話していた。
今季の営業は2月25日までの予定。平日が午前9時~午後4時、年末年始(12月29日~1月3日)を含む土日祝日は午前8時半~午後4時。年末年始を除き、火曜定休。