宇都宮のクライミングジム「ロッキン」、次世代育成拠点に認定 全国4カ所、県連盟との連携など評価

「キッズボルダープログラム」で課題に挑戦するジュニア選手たち

 宇都宮市岩原町のクライミングジム「ROCKY'N(ロッキン)」が、日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)が取り組む次世代アスリート育成プロジェクトのボルダー育成拠点施設に認定された。全国で4カ所。第1弾事業として23日、ユース代表の練習会や県内外のジュニア選手が参加しての「キッズボルダープログラム」などを行った。

 同プロジェクトは、JMSCAが日本スポーツ振興センターの委託を受け、県連盟などの地方団体、民間施設などと連携してトップアスリートを育てる事業で、本年度から2年間行われる。ユース日本代表・強化選手の練習会、コーチ人材育成プログラム、キッズボルダー育成プログラムを展開する。

 拠点ジムは公募で募集。(1)地元の連盟と連携できるか(2)公認コーチ1の有資格者がいるか(3)スタッフの人数(4)壁の高さや全体の広さ(5)付加価値(駐車場の広さなど)-を審査した。ロッキンの荒井克仁(あらいかつひと)代表は「子どもたちが夢に向かって進む道をつくってあげたい」と応募。県連盟との密な連携による選手強化などが高い評価を受けたという。このほか、福島県郡山市、静岡県御前崎市、岐阜県瑞穂市のジムが認定された。

 この日は「チャレンジ」と題した競技経験者対象のイベントを行った。日本代表の富澤隆一郎(とみざわゆういちろう)コーチ、ユース日本代表の西谷善子(にしたによしこ)ヘッドコーチ、ユース日本代表や強化選手をはじめ、県内外の小中学生が参加。試合形式での練習の合間に小学生選手がユース代表選手らに積極的に質問してアドバイスを受ける姿が見られた。

 終了後、荒井代表は「小中学生たちの目の色が普段と違っていた」と事業の効果を実感。アップの効果的な方法を質問していたユースDの二戸(にと)帆風(ほのか)(姿川一)は「アドバイスを参考にパフォーマンスを上げたい。このような機会をもっとつくってほしい」と目を輝かせた。

 来年1月21日には、初心者・初級者(小学1年から中学1年)を対象にした「スタート」を開催する。(問)日本山岳・スポーツクライミング協会強化委員会jmsca.kyoka2019@gmail.com(来年1月4日以降) 

© 株式会社下野新聞社