全国ジュニアラグビー 長崎は4位で大会終える 23~25日、東京で開催

【第1ブロックBパート1回戦、長崎県代表―京都府中学選抜】後半、力強く前進する長崎のプロップ北川=夢の島競技場

 第29回全国ジュニアラグビー大会は23~25日、東京都江東区の夢の島競技場などで行われ、長崎県代表は第1ブロックBパート1回戦で京都府中学選抜に11-19、3位決定戦で神奈川県スクール代表に13-28で敗れ、4位で大会を終えた。
 中学のラグビースクールや部活動の所属選手から選抜した都道府県代表の男子16、女子4チームが出場。長崎は11月の九州ブロック大会で準優勝して、13大会連続で実力上位の第1ブロック(8チーム)に臨んだ。
 1回戦の長崎-京都は、京都が前半19分までに3トライ(2ゴール)を先行。その後は長崎が反撃して、後半13分にSO德本(大村RS)のトライで8点差まで詰めたが、そのまま逃げ切られた。3位決定戦の長崎-神奈川は、長崎が6-7の後半4分にSH村中(長崎RS)のトライ(ゴール)で13-7と逆転したが、残り6分で3トライ(3ゴール)を奪われた。
 第1ブロックのAパートは大阪府中学選抜、Bパートは福岡県代表が優勝した。

◎「国体で悔しさ晴らす」

 1回戦、3位決定戦とも接戦に持ち込みながら、いずれも終盤に力尽きた長崎県代表。小坂監督(長与南小教)は「長崎のラグビーは出せたが、モールの力強さやフィジカルの差を埋められなかった」と残念そうに大会を振り返った。
 持ち味のテンポの速さや果敢なディフェンスは披露できたが、大型選手を多数そろえた京都府中学選抜、神奈川県スクール代表の縦突破に苦しめられた。小坂監督が「今大会の最優秀選手」とたたえたフッカー笠松(長与YR)をはじめ、ロック石山(長崎RS)、プロップ北川(同)らFW陣が密集戦などで健闘したものの、外側に数的優位をつくられてトライを奪われてしまった。
 チームの3年生のほとんどは県内の高校に進学して競技を続ける。主将を務めたFB下釜(同)は「高校でまたみんなで集まって、国体でこの悔しさを晴らしたい」と次のステージでの巻き返しを誓っていた。

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