“恫喝はなかった“安芸高田市議の名誉棄損主張を認める判決 石丸市長側に賠償支払い命じる 広島地裁

広島県安芸高田市の市議が、石丸伸二市長からSNSなどで名誉を傷つけられたと訴えている裁判で、広島地裁は市議の主張を認め、石丸市長側に33万円の支払いを命じました。

問題の発端は2020年、石丸市長が就任直後に「議会中に市議が居眠りをしている」とツイッターに投稿し、その後、非公開の場で山根議員から「どう喝」ともとれる発言を受けたと主張しているものです。

山根議員はその後、音声記録を公開し”どう喝”はなかったと主張。「市長がうその内容を報じ精神的痛手を受けた」などとして石丸市長側に対し損害賠償を求め提訴しました。

26日の判決公判で広島地裁は、石丸市長側が山根議員がどう喝したとする証拠として提出したメモは「市長独自の解釈や誤った認識が差し挟まれて可能性も十分ある」などと指摘。

また、石丸市長が主張する山根議員のどう喝発言について「真実であるとは認められない」などとして名誉棄損を認め33万円の支払いを命じました。

安芸高田市議会 山根温子議員

「石丸市長自身がこちらから何を出してもご自分の非を認めない。そういうウソをずっと言い続ける。それが言い続ければ本当になるというお考えをお持ちの方であるとしか思わない。」

安芸高田市 石丸伸二市長

「自身の正当性は常に主張し続けないといけない、最終的に司法の判断なのでそれはそれでしかない。」

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