【市長コメントも】石丸市長側に33万円賠償命令 SNSで安芸高田市議の名誉棄損 広島地裁判決

広島県安芸高田市の石丸伸二市長が「どう喝された」と虚偽の発言をしたため名誉を傷つけられたとして、市議会議員が損害賠償を求めていた裁判で、広島地裁は26日、石丸市長側に33万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。

訴えによりますと、石丸市長は2020年10月、市議会での別の市議の居眠りについて議会と意見交換したことを巡って、「敵に回すなら政策に反対するぞ、と説得?恫喝?あり」などとSNSに投稿。

その後、どう喝したのは山根温子市議と議会で名指し、翌月の市議選期間中にもSNSの投稿で言及したため、精神的な苦痛を受けたなどとして、山根市議が石丸市長に500万円、安芸高田市に330万円の損害賠償を求めていました。

26日の判決で広島地裁の光岡弘志裁判長は「どう喝はなく、あったと信じるに足りる証拠もなかった」と指摘。その上で「石丸市長はツイッター上で広報活動をするに当たり、市長として職務上当然尽くすべき注意義務を尽くさず、山根市議の社会的評価を低下させ、名誉を棄損した」として石丸市長側に33万円の支払いを命じました。

安芸高田市議会 山根温子市議
「もう石丸市長自身がですね、こちらから何を出してもご自分の非を認めない。そういう嘘をずっと言い続ける。言い続ければそれが本当になるという、そういうお考えをお持ちの方である」

判決について石丸市長は、「『議会を敵に回すと政策が通らなくなりますよ』の言葉どおりの動きになっている。その事実を公に示すことができた。よって、当初の目的は完遂したと評価している」とコメントしています。

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