塩谷でしめ飾り作り大詰め お正月まであと少し 新年の繁栄願う伝統、未来へ

一つ一つ手作業で仕上げられるしめ飾り=26日午前10時40分、塩谷町田所

 今年も残すところあと5日。新年の玄関を飾るしめ飾り作りが、塩谷町田所の製作工場で大詰めを迎えている。

 正月飾りを手がける秀〆(ひでしめ)(本社・長野県飯田市)の塩谷工場で、26日は従業員10人が分担し、しめ縄に縁起物を飾り付ける仕上げや発送の作業に追われた。作業台には華やかな商品が所狭しと並んだ。

 同社は全国各地の特色ある約500種類のしめ飾りを扱う。今年は全国のホームセンターやスーパーなどから約150万個を受注。農家の高齢化などで作り手が減り、請け負う仕事も増えているという。

 伊藤慎太郎(いとうしんたろう)社長(38)は「正月飾りは1年の無事に感謝し新年の繁栄を願う日本の伝統であり心。途絶えないよう未来につなぎたい」と話した。

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