藤井棋王、2月富山県魚津市で防衛戦 県内初対局、伊藤七段が挑む

 将棋の第49期棋王戦コナミグループ杯5番勝負第1局が、来年2月4日に富山県魚津市の新川文化ホールで行われる。藤井聡太棋王(21)=竜王・名人・王位・叡王・王座・王将・棋聖との八冠=への挑戦者が26日決まり、伊藤匠七段(21)が挑むことになった。藤井棋王が県内で対局するのは初めて。

 県内での棋王戦5番勝負は2019年の第44期以来5年ぶり。第1局は北日本新聞創刊140周年記念事業で、魚津市と日本将棋連盟、北日本新聞社主催。

 藤井棋王は今年10月に王座戦を制し、史上初の八冠を成し遂げた。棋王のタイトルは第48期に獲得し、初防衛が懸かる。

 伊藤七段は26日に東京都渋谷区の将棋会館で指された挑戦者決定戦第2局で広瀬章人九段(36)を破り、2連勝で5番勝負に進んだ。棋王初挑戦となる。伊藤七段は「きょうの将棋は中盤の構想の立て方が難しかった。(棋王戦のトーナメントは)苦しい将棋が多かったので、(タイトル戦に)挑戦できるという結果は運が良かったし、うれしく思う」と語った。

 第1局の2月4日は、新川文化ホールで大盤解説会を開き、村田顕弘六段(37)=魚津市出身、服部慎一郎六段(24)=富山市出身、野原未蘭女流初段(20)=同=を迎える。指導対局もある。

 3日は藤井棋王と伊藤七段らが参加する前夜祭を魚津市のホテルグランミラージュで行う。同日は新川文化ホールで、県内の小中学生を対象とした記念将棋大会を開く。

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