漆塗りに金箔貼り「超高級竹とんぼ作り」児童らが伝統技法を体験「テンション上がった」

漆塗りの竹とんぼに金箔を振りかける児童(京都府亀岡市西別院町・西別院小学校)

 漆塗りの竹とんぼに金箔(きんぱく)を貼る体験授業が、このほど京都府亀岡市西別院町の西別院小学校であった。純金を用いて伝統技法「砂子蒔(すなごま)き」で思い思いの模様を付け、児童たちは「超高級竹とんぼ」と喜んでいた。

 かめおか霧の芸術祭の事業の一つで、2019年度から「こども漆体験プロジェクト」として各小学校で開いている。京都市立芸術大学(京都市下京区)で漆工芸を教える安井友幸教授と大矢一成准教授、学生3人が講師を務めた。

 1~6年生16人と保護者、教職員も参加した。竹とんぼにシールでマスキングし、にかわを塗った。筒の中に金箔を入れ、筆でこすって粉にして振りかけた。シールを剝がすと模様が現れ、体育館で飛ばして遊んだ。

 4年生の児童(10)は「本物の金でテンションが上がった。イニシャルの『T』の模様がきれいに残って良かった」と話した。

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