甘み凝縮「雪下ニンジン」 岩手町のアンドファーム

雪が積もった畑で、次々と掘り出されるニンジン=26日、岩手町土川

 岩手町久保のアンドファーム(三浦正美社長)では、約6ヘクタールの畑で「雪下ニンジン」の収穫が始まった。

 畑に積もった30センチほどの雪を取り除き、土の中からニンジンを掘り起こす。冬は寒さででんぷんが糖に変わり、甘く仕上がったニンジンは「春恋雪下(はるこいゆきした)人参」として県内外の量販店やスーパーなどに出荷する。

 三浦社長(68)は「北国の気候風土を生かしたこだわりのニンジン。シチューやカレーなどに使ってほしい」と思いを込める。作業は来年2月末まで続き、約150トンの出荷を見込む。

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