久米島の中学生、4年ぶり佐賀訪問 佐賀市の生徒とバルーン交流交流 沖縄振興に尽力・齋藤用之助が縁 

約5カ月ぶりに再会し、バルーンに乗って交流を深めた久米島と佐賀市の中学生=佐賀市嘉瀬町の市水防センター

 沖縄県久米島町の中学生15人が24日までの3日間、交流事業で佐賀市を訪れた。沖縄の振興に尽力し、120年前に硫黄鳥島が噴火した際に島民を久米島に移住させた11代齋藤用之助(佐賀市出身)の功績が縁となった事業で、新型コロナ禍を経て4年ぶりに佐賀を訪問。バルーンの搭乗体験などで佐賀市の中学生16人と親交を深めた。

 互いの地で歴史や文化に触れてもらおうと、2012年から夏と冬に両県を行き来してきたが、新型コロナの影響で中断していた。7月に佐賀の生徒が久米島を訪れて対面での交流が復活し、今回約5カ月ぶりに再会した。

 初日は佐賀バルーンミュージアムや齋藤用之助の墓がある善興寺を訪問。2日目は雪が舞う中、バルーンに搭乗した。久米島西中1年の仲道才菜さんは「初めての雪と初めてのバルーンを体験できた。寒いけど、見晴らしがよくて迫力があった」と話した。

 7月に久米島を訪れた城南中1年の福島啓広さんは「久しぶりに会えてよかった。一緒に学校や部活の話をして、共感したり文化の違いを感じたりして楽しかった」と笑顔を見せた。

 一行は三重津海軍所跡やサガ・ライトファンタジーなども見学した。(上田遊知)

一緒にバルーンに乗る久米島と佐賀市の中学生

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