アクリル板でイルミネーション 商店街の若手が企画「かしまルミナススポット」 佐賀県鹿島市

アクリル板をイルミネーションに再利用した「かしまルミナススポット」。点灯式には多くの人が集まった=鹿島市高津原の空の広場

 鹿島市の中心商店街で24日、イルミネーションイベント「かしまルミナススポット」が開幕した。「新型コロナで打撃を受けた鹿島を元気にしたい」と商店街の若手経営者らが初めて企画。感染防止対策で使ったアクリル板を再利用したイルミネーションの温かい光が、夜の街を明るく照らす。2月14日まで。

 今年11月に中心商店街の交差点が「鹿島十字路」と命名されたのをきっかけに、商店街の若手が連携して街を盛り上げようと「Kashima X(クロス) Guild」を結成。活動の第1弾として、夜の中心街ににぎわいを取り戻すためにイルミネーションを企画した。

 人を隔てるために使われたアクリル板を「人をつなぐもの」に生まれ変わらせようと、県立産業技術学院(多久市)の協力でイルミネーションの飾り付けに作り変えた。アクリル板には地元の人や子どもたちがメッセージなどを描き、期間中も参加型で飾りを増やしていく。商品券などが当たるフォトコンテストも開催している。

 24日夜にはメイン会場の「空の広場」で点灯式が行われ、DJイベントや飲食店の出店ブースにも人だかりができた。主催した中尾太さん(35)は「コロナで商店街の飲食店も打撃を受けたけれど、前向きに街を盛り上げていきたい。これからもずっと続くようなイベントにしていきたい」と話す。(山口源貴)

中心商店街の若手経営者が初めて開いたイルミネーションイベント「かしまルミナススポット」=鹿島市高津原の空の広場

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