最優秀賞に工藤和花さん(筒井小6年)、木明夢貴さん(三本木中2年) 全国ねぶた下絵コンクール

【写真上】小学生の部最優秀賞に選ばれた工藤さんの「閻魔大王と浄玻璃の鏡」【同下】中学生の部最優秀賞に選ばれた木明さんの「三湖伝説」

 青森市のねぶたの家ワ・ラッセが募集した「第13回全国小・中学生ねぶた下絵コンクール」の入賞作品が決まり、23日に同所で表彰式が行われた。最優秀賞は、小学生の部が工藤和花(のどか)さん(筒井6年)の「閻魔(えんま)大王と浄玻璃(じょうはり)の鏡」、中学生の部が木明夢貴(ゆうき)さん(三本木2年)の「三湖伝説」が選ばれた。

 県内外から118点の応募があり、第6代ねぶた名人の北村隆さんら審査員が独創性やバランス、色使いなどを審査した。

 工藤さんの作品は生前の行動を映し出す閻魔大王の浄玻璃の鏡が題材。人々が自分を見つめ直し、平和な世界となるよう祈りを込めた。工藤さんは「ねぶたがどう出来上がるのか楽しみ」とコメントした。

 木明さんは若者が竜に化身して十和田湖の主となった「三湖伝説」を描いた。小学1年生から応募を続け悲願の最優秀賞を手にした木明さんは「誰も見たことのない新しいねぶたにしたくて、波を5色で塗った。ずっと最優秀賞を目指していたのでうれしい」と喜びを語った。

 優秀賞6点、入選20点を含む入賞作品を来年3月31日までワ・ラッセで展示。工藤さんの作品はねぶた制作者の伊地知正隆さんが中型ねぶたに、木明さんの作品は倉内裕太さんがミニねぶたに仕上げ、同日にお披露目する。

 優秀賞の受賞者は次の通り。

 ▽小学生の部 髙橋武尊(浦町5)鈴木結翔(秋田・土崎6)縄乃々香(札幌・資生館4)
 ▽中学生の部 天内紀稀(尾上1)秋元孝志郎(三本木3)八木橋輝太(木造1)

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