【ホープフルS/追い切り診断】ゴンバデカーブースより高評価の想定“8人気”前後 「大仕事の可能性」

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■ウインマクシマム

【中間調整】夏の札幌でデビューしアタマ差の2着。ひと息入れての秋初戦、東京芝2000mの未勝利戦も2着と惜しい競馬が続いたが、前走冬の中山開幕2日目の芝2000m戦で見事逃げ切り、待望の初勝利を挙げた。馬にダメージはなく、使うごとに心身の成長があることから、中3週となるGI・ホープフルSへ臨むこととなった。

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中間は在厩で調整されており12月17日のウッド14-14が初時計。20日のウッド調教には不動のパートナー松岡騎手が騎乗し、外ラチ沿いへ誘導すると大きく体を使い、楽々と脚を伸ばせてみせた。落ち着きも申し分なし。

【最終追い切り】24日の最終調整も松岡騎手を背にウッド単走。20日同様、序盤はリズム重視に徹しラストで気合いを入れる内容となった。コーナーで先に行く馬を一応の目標とし、これを大きくマクってオーバーテイク。1頭となった直線で松岡騎手が気を抜かせないよう仕掛けると、20日以上の豪快な伸びで応えた。

【見解】中3週で迎える秋3戦目だが、疲れは一切感じさせず、いままさに上り調子といった雰囲気。最終追いでは終いだけとはいえ鞍上が目一杯仕掛けたあたりも、体調面や脚元面の状況がすこぶるいいことの証だろう。迫力満点の伸びは大物感たっぷり。鞍上との意思疎通もばっちりで、大仕事の可能性は考えておきたい。

総合評価「A」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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