署名600人分追加提出 宇都宮追突事故遺族ら地検に 「危険運転」へ変更要望

署名の追加提出後、報道陣の取材に応える佐々木多恵子さん(手前右)ら=27日午前、宇都宮市材木町

 宇都宮市の新4号国道で2月、オートバイの同市、会社員佐々木一匡(ささきかずただ)さん=当時(63)=が時速160キロ超で走行していたとされる乗用車に追突され死亡した事故で、佐々木さんの妻多恵子(たえこ)さん(59)らが27日、事故で起訴された被告の罪名を危険運転致死罪に変更することなどを求める署名601人分を宇都宮地検に提出した。署名提出は4回目。

 佐々木さんらは、自動車運転処罰法違反の過失致死罪より法定刑が重い同法違反の危険運転致死罪への訴因変更などを求めている。6月から署名活動を行い、地検に提出した署名は今回を含め計7万3944人分になった。

 提出後、多恵子さんは「(地検は訴因変更を)前向きに検討してくれていると思う。いろいろな人の協力で支援の輪が広がっていて、本当にありがたい」と話した。

 地検は事故当時を再現する補充捜査などを行っており、「危険運転」適用の可否を改めて判断する。

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