【GXビジネス】今さら聞けない生成AI活用法④ HACCP導入や運用の負担軽減【大分県】 ソフトウエア開発のRiv(別府市)

Rivの上村一敬代表取締役は(中央)は「全国にある食品関連事業所のおよそ70%はデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組めていないという試算もある。こういった企業の負担軽減につなげたい」と意気込む

 画像生成や文章の翻訳など、生成AIを取り入れたITサービスが次々と生まれている。大分県内の事例を取材した。

 別府市田の湯町のベンチャー企業「Riv(リブ)」は、21歳から23歳までの若手3人が今年、設立した。主にソフトウエア開発を手がけている。

 現在、開発を進めているのが、食品製造業や飲食店向けの管理システム「Cibus cloud(シーバスクラウド)」。主な用途は▽食品衛生管理の国際基準「HACCP(ハサップ)」の認証取得や更新に必要な書類作成▽在庫管理▽工程表の作成▽業務上のチェックリストの作成―がある。

 2021年から原則として全ての食品関連事業者に、HACCPに沿った衛生管理が義務づけられている。導入時や運用する上での負担軽減につなげることがシーバスクラウドの狙いだ。

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