昇竜のごとくあれ 佐野の唐澤山神社 元日から限定100個「勝守」頒布

唐澤山神社の干支の勝守

 【佐野】平安時代の武将藤原秀郷(ふじわらのひでさと)を祭っている富士町の唐澤山神社で1月1日から、新年の干支(えと)「辰(たつ)」にちなんだお守り「勝守(かちまもり)」を100個限定で頒布する。

 同神社は難攻不落で「落ちない」唐沢山城跡にあり、毎年受験やスポーツ大会などを控えた学生やその家族が勝守を求めに来る。

 干支の勝守は2022年に始まり3回目。竜をイメージして、緑地に黄色く「勝」の文字が記されている。毎年恒例のピンクと白の勝守も各100個限定で用意した。

 秀郷はかつて竜神を助けてオオムカデを退治した伝説が残り、同神社には竜神を祭る「竜神宮」や竜宮城につながると言われる井戸がある。佐野由希子(さのゆきこ)禰宜(ねぎ)は「神社にとっても、参拝者にとっても、昇り竜のように運気が上昇する年になればという願いを込めた」と話している。

 勝守はいずれも桐(きり)箱入りで2500円。午前0時からの歳旦祭で一番祈祷(きとう)を行った後に頒布を始める。

唐澤山神社の干支の勝守

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