正月の食卓を彩るかまぼこ作りが、福井県内でピークを迎えている。福井市高柳1丁目の「安田蒲鉾(かまぼこ)」では、つやつやとした蒸したてがずらりと並んでいる。
かまぼこは、半円形の断面が日の出を思わせることから縁起が良いとされる。同社は、12月中旬から華やかな紅白や金箔入りなど正月向けの製造を始めた。社員とアルバイト計60人が連日午前3時半から交代で作業し、1日に約2万本を作り、県内の食品スーパーや百貨店を中心に約40種類を出荷している。
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同社の高木淳一専務によると、上質なスケトウダラやグチなどのすり身を使い、弾力のある食感と豊かな風味が特長。原材料価格などの高騰で前年に比べ平均7~8%値上げしたが、「お正月はちょっとぜいたくに」と考える客は多く、予約は好調という。
新型コロナウイルス禍が落ち着き、帰省客の増加を見込み、30日までに前年より1万本多い23万本を作る予定。
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