「フローラルで濃厚な香り」イチゴ戦国時代に乗り込んだ滋賀「みおしずく」に付いた価格は

滋賀県が独自開発したブランドイチゴ「みおしずく」

 滋賀県が初めて独自開発したイチゴの新品種「みおしずく」の試食・販売会がこのほど、豊洲市場(東京都)で行われた。市場関係者から「香りも華やか」と評価を受け、最も高い化粧箱入り(12個)が3万円で販売された。

 みおしずくは、県が2016年から5年かけて開発した新品種。この日の試食・販売会は県とJA全農しがが仲卸向けに催し、「さわやかな甘みの中に適度な酸味がある」などと好評だったという。

 1箱3万円で購入したのは、豊洲市場直送の食材を自社サイトで販売する「食文化」。1粒2500円という価格に、同社の担当者は「フローラルで濃厚な香りが一番の特徴ではないか。日本一イチゴを扱う電子商取引(EC)サイトとして、イチゴ戦国時代に乗り込んできた滋賀県への期待を込めて買わせてもらった」と話した。

 みおしずくは本年度から本格生産が始まっており、首都圏では12月下旬から百貨店での販売が始まる。三日月大造知事は12月19日の定例会見で「高い評価をいただいたのであれば生産者の励みになる」と喜び、品質や生産体制の維持・強化に努める意向を示した。

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