自民党の高木毅前国対委員長(衆院福井2区)の政治資金パーティーを開いている「次世代政治研究会」の会計責任者となっている東京都小平市の70代男性が12月28日、福井新聞の取材に応じた。男性は「名前を貸してほしいと頼まれた」と話し、会計に全く携わっておらず、収支報告書も見ていないと説明。記名押印についても「押印していない」と話した。
男性の一問一答は次の通り。
―高木氏との関係は。会計責任者を務めた経緯は。
「5年くらい前、東京都選挙管理委員会から封書に入った政治資金収支報告書が送られてきたので、彼に聞いたところ『名前を貸してほしい』と言われた。高木は大学時代の後輩」
―代表者の都内の男性と面識はあるのか。
「ない。全然知らない」
―会計には携わっているのか。
「収支報告書の中身は全然知らない。都選管から毎年封書で収支報告書が届くが、開封せず中身も見ないで、彼の国会の議員会館事務所にそのまま送っている」
―なぜ会計責任者を頼まれたのか。政治との関わりは。
「なぜ私の名前を使ったのかは、彼は政治家だし今まであえて聞いていない。彼のことは信頼していたので『じゃいいよ』って軽く引き受けた。私は全く政治と関係ない」
―2020~22年分の収支報告書によると、次世代政治研究会が毎年政治資金パーティーを開催して収入を得て、高木氏が代表を務める自由民主党福井県第2選挙区支部(事務所・敦賀市)に毎年500万~1500万円を寄付している。
「全く知らない。全然分からない」
―収支報告書では「真実に相違ありません」と書かれた宣誓書に(男性の)名前があり押印してある。
「私からはんこは渡していないし、押印してあることも知らない」