岩手県内、2023年は記録的暑さ 年末年始も「10年に1度」の高さ

盛岡市の月平均気温の推移

 2023年の岩手県内は、記録的な暑さとなった。月平均気温が観測史上最高値を上回るケースが相次ぎ、盛岡では真夏日の連続日数が史上最長を更新した。仙台管区気象台によると、年末年始の気温は平年に比べ「10年に1度」レベルの高さとなる見込みだ。

 月平均気温は1、2、5、10月を除く各月に、いずれかの観測地点で月間の最高値を記録した。春先から暖かさが増し、3月は23地点で最高値を更新。本県特産のリンゴの生育が早まり、その後は寒の戻りで凍霜害が発生した。

 8月は暑さが極まり、全観測地点(統計期間10年以上)で年間の最高値を更新。夏は盛岡で気温30度以上の真夏日が42日間続き史上最長、年間日数にすると58日で過去最多となった。同気象台によると少なくとも盛岡、宮古、大船渡は年平均気温も観測史上最高となる見込み。

© 株式会社岩手日報社