ふるさと納税「とちあいか」急伸 さとふるで全国2位 2023年ブランドイチゴ別ランキング

さとふる 提供

 ふるさと納税仲介サイト運営の大手・さとふる(東京都中央区)は29日までに、返礼品となっているブランドイチゴの品種別に、2023年の寄付件数ランキングを発表した。1位は、福岡県の「あまおう」が2年連続で獲得。栃木県が開発した品種では、「とちあいか」が、前年のトップ10圏外から急伸し2位にランクインした。

 調査は、1月1日から12月17日までの期間を対象に、サイト内で「いちご」に分類されたお礼品ランキングトップ100の中から、返礼品名にブランドイチゴ品種名を含むふるさと納税への寄付件数を集計した。

 とちあいかの作付面積は、2024年産で前年から倍増し、県内イチゴの作付面積の5割を超えた。食味の良さや栽培のしやすさなどが生産者から好評で、「とちおとめ」からの切り替えが急速に進んでいる。

 さとふるは、こうした生産拡大がふるさと納税の寄付動向にも影響したとみている。サイト内でも、とちあいかの返礼品登録数は、前年比で1.7倍にまで伸びたという。

 このほかの上位は、3位が「恋みのり」(九州地方)、4位が「まりひめ」(和歌山県)、5位が「さぬきひめ」(香川県)と続いた。

 さとふるによると、イチゴが返礼品となっている寄付への人気は高まっている。1〜11月の累計では、前年比で約1.4倍となった。さとふるの担当者は「猛暑による生育の乱れや配送コストの引き上げで価格が高騰していると推測される。普段は手が届かないフルーツを、『ふるさと納税を活用して手に入れたい』という思いから(寄付が)伸びているのではないか」と分析している。

 

とちあいか

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