〈北陸新幹線 第2の開業〉金沢―敦賀で運転習熟訓練 JR西日本の乗務員

敦賀延伸に向けJR西日本の訓練運転が始まった北陸新幹線=敦賀

  ●初日は7往復 

 来年3月16日の北陸新幹線金沢―敦賀開業に向け、JR西日本は29日、同区間で訓練運転を始めた。運転士が営業用車両「W7系」を試運転し、技術の習熟度を高める。初日は金沢駅―白山総合車両所敦賀支所(敦賀市)間を7往復した。運転士と車掌合わせて約170人が参加し、開業前日まで、ほぼ毎日訓練に励む。

 試運転では、営業時と同じ最高時速260キロで走り、各駅の停止位置やカーブでの加減速の具合などを確かめる。1日当たり最大約21往復する。年明けから車掌と駅員が加わり、駅で転落を防止するためのホームドアの開閉や案内放送の手順、駅から発車する際の基本動作を訓練する。

 W7系を運転した敦賀新幹線列車区の木野寛生(ひろき)係長(36)=金沢市出身=は「試運転で得た学びを乗務員で共有し、最高の乗り心地を提供する」と力を込めた。

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