籠町が龍踊奉納 「辰」の年明けとともに 長崎・諏訪神社

 来年の干支(えと)「辰(たつ)」に合わせ、長崎くんちの踊町の一つ、籠町が1月1日午前0時から、長崎県長崎市上西山町の諏訪神社で、龍踊を特別奉納する。新しい年の幕開けとともに、にぎやかに初詣客を迎える。
 各踊町は7年に1度、同神社の秋の大祭、長崎くんちで奉納踊りを披露。子孫繁栄などの意味がある龍にちなみ、籠町は干支が一巡する12年に1度、年明けに龍踊を奉納している。
 今月27日夜、同市西小島1丁目の大徳寺公園。龍衆と楽器を担当する唐楽拍子(とうがくひょうし)が集まり、稽古に励んでいた。太鼓やドラなどで奏でる独特のリズムが響く中、龍衆10人が操る全長約20メートルの龍がうねり、宙を舞った。龍が玉を追いながら胴をくぐる「玉追い」、とぐろを巻いて玉を探す「ずぐら」など入念に動きを確認していた。
 今月初旬から始めた稽古もいよいよ大詰め。総勢約70人を率いる同町の工藤是正自治会長(75)は「一生懸命やるだけ。2024年が良い年になるように、と願いを込めて奉納したい」と話した。

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