京都の小学生、阪神大震災の犠牲者に思いはせ 竹灯籠に祈りの文字

竹灯籠に思い思いの祈りの文字を書き込む児童たち(舞鶴市倉谷・余内小)

 阪神大震災の追悼行事で飾る竹灯籠に祈りの文字を書き込む取り組みが、京都府舞鶴市内の8小学校で行われている。児童たちは犠牲者に思いをはせ、放置竹林から刈り取られた竹に思い思いの文字をしたためた。

 舞鶴市内で放置竹林対策に取り組む「まいづる竹林整備・竹活用ネットワーク協議会」が2019年から、毎年1月17日に神戸市で開かれる追悼行事の実行委員会に竹灯籠を提供している。今回は舞鶴市上安と野村寺の竹林から刈り出した約600本を使用している。

 同市倉谷の余内小学校では12月11日、6年生56人が淡路島で震災を経験した森崎真人教頭(46)の話を聞いた後に「希望」「絆」などの文字を記した。女子児童は「家族や友達と笑顔で平和に過ごせるように」との思いを込め、「笑」と書いていた。

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