高岡舞台のアニメ聖地に 喫茶店「らんぶる」に「ゆるゆり」ファン5千人以上

作品に登場する喫茶店「らんぶる」の1番テーブル=高岡市駅南3丁目

  ●「1番テーブル」憩いの場に

 高岡市が舞台のアニメ「ゆるゆり」に登場する喫茶店「らんぶる」が、聖地の一つとしてファンの人気を集めている。駅南3丁目の店舗に訪れたファンは10年で5千人以上に上り、作品に登場する窓際の「1番テーブル」が憩いの場となっている。

 ゆるゆりは高岡市出身の作者「なもり」さんが2008年から手掛ける漫画作品で、コミックは累計400万部以上、アニメ化もされている。4人の女子中学生の学校生活を描いた日常系コメディー漫画で、根強いファンがいる。

 作中には高岡駅など呉西地域の景色が登場し、らんぶるもその一つ。1番テーブルに座り、主人公らが飲んだ「バナナジュース」を注文するのがファンの楽しみという。ファンが観光用に出した情報誌もあり、作品を通じた交流も広がっている。

  ●2月に派生作映画公開

 来年2月にゆるゆりの派生作品「大室家」の映画公開を控えるほか、高岡出身の人気アニメーター松原秀典さんの個展などが開催されるなど、アニメファンの注目が高岡に集まっている。店主の小松千秋さんは「北海道から沖縄までファンがたくさん来てくれる。店が高岡の発信と、にぎわい創出に貢献できればうれしい」と話した。

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