小田和正さん、描いた仙台愛 母校東北大の校友歌題材、オリジナルノートが人気

小田和正さんが好きな定禅寺通の街並みが描かれている

 東北大の卒業生で、シンガー・ソングライター小田和正さん(76)のスケッチ画をあしらったオリジナルノートが出来上がり、大学キャンパスで販売されている。東日本大震災後に小田さんが作詞作曲した校友歌「緑の丘」をモチーフにした図柄で、杜の都の情景を感じられる仕上がりだ。

 小田さんは1970(昭和45)年、工学部建築学科を卒業。在学中は混声合唱団のテノールとして活躍した。高校時代からのバンド仲間でオフコースを結成し、プロデビューした。「さよなら」や「Yes―No」、解散後のソロシングル「ラブ・ストーリーは突然に」など多くのヒット曲で知られる。

 校友歌は震災後、当時の里見進総長から「復旧と復興に頑張っている同窓生、在校生、教職員を元気づけたい、応援したい」と相談を受け、手がけた曲だ。「広瀬川から 幾重にもかさなる 緑の丘」と川内キャンパスに至る光景が歌われ、「杜の都 仙台は ふるさとに なって行く」と仙台愛を込めた。小田さんの歌声も収録しCD化された。

 ノート表紙のスケッチ画は、ケヤキ並木が美しい定禅寺通の景色で、中面に校友歌制作のエピソードが書き込まれている。

 8月に販売を始めたところすぐに完売し、入荷待ちの状態が続いた。B5判で440円。東北大生協の各店舗やオンラインショップで買える。売り上げの一部は東北大学基金に寄付される。

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