【年末年始の天気】日本海側を中心に大気不安定な年越し 初日の出は太平洋側ほど期待大

三が日までの予報(天気・気温)

 大みそかのきょう31日(日)午後からあす1月1日(月)元日の明け方にかけて、日本海側を中心に大気の状態は非常に不安定となりそう。落雷、竜巻などの激しい突風、ひょうや急な強い雨に注意が必要だ。2024年の初日の出は太平洋側を中心に期待できるが、冷たい風が強めに吹くため、寒さ対策を万全にして楽しんだ方がいいだろう。なお、2日(火)は穏やかに晴れて昼間の寒さは和らぐものの、3日(水)は再び広い範囲で雨が降る見通し。

きょう午後 冬型の気圧配置強まる

大みそか(日)午後3時と午後9時の雨・雪の予想

 大みそかのきょう31日(日)午前は、日本を取り囲むように低気圧が複数進んできている影響で、西日本から東北の広い範囲で雨が降っている。また、北陸から東北の山沿いや北海道では雪が降っている。 午後になると、低気圧は次第に一つになり、発達しながら日本の東海上に抜ける見通し。今度は強い西高東低の冬型の気圧配置となり、上空には寒気が流れ込みそうだ。

大みそか(日)夕方の発雷確率

 そのため、関東から西の太平洋側では雨はやむ所が多いものの、日本海側は大気の状態が非常に不安定となる見通し。落雷、竜巻などの激しい突風、降ひょうや急な強い雨に注意が必要だ。風も強まって、中国地方では最大瞬間風速30メートルと何かにつかまっていないと立っていられないような強風が予想されている。 北陸の山沿いでは雪が降り、局地的には大雪や猛ふぶきとなるおそれがある。年末のため車で峠道を移動する場合は、車の立ち往生などに気を付けたい。

各地とも風冷たい年越しに 西日本は黄砂飛来か

大みそか(日)午後3時の黄砂予想

 なお、午後は強風に乗って大陸からは九州、四国や南西諸島に黄砂が飛来する可能性がある。呼吸器や循環器に疾患のある人、小児、高齢者などを中心に、外出時にはマスクを着用し、体調に応じて不要不急の外出は控えた方がいいかもしれない。

大みそか(日)の予想最高気温

 昼間の気温はこの時季としては高いものの、午後は次第に冷たい北や西からの風が強まるため、体感温度は実際の数字より低くなる可能性がある。東京都心の最高気温は10℃と年末らしい寒さの見通し。 全国的に夜も風が冷たく朝より寒い所があるため、夜にかけて風を通しにくい服装を心掛けた方がいいだろう。

太平洋側ほど初日の出好条件 3日は再び広範囲で雨

元日(月)朝の天気分布予想

 あす1月1日(月)元日の明け方にかけて、西日本や東日本の日本海側を中心に大気の非常に不安定な状態が続きそうだ。日本海側は雲が広がりやすく、冷たい雨や雪の降る所もある見通し。一方で、太平洋側は晴れる所が多いため、2024年の初日の出は期待できそうだ。冷たい風は強めに吹くため、寒さ対策を万全にして楽しむようにしたい。

元日(月)~3日(水)までの予報(天気・気温)

 日中は次第に大陸から移動してくる高気圧に覆われて日本海側も天気は回復し、あさって2日(火)は穏やかに晴れる所が多い見込み。ただ、3日(水)は再び低気圧が近づくため雨が降りやすくなりそう。 気温はこの時季としては高く、晴れる日は昼間の寒さは和らぐ見込み。三が日の初もうでや外の用事は、元日午後やあさって2日(火)がおススメだ。

(気象予報士・鈴木悠)

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