全国の小松駅紹介展示 地元鉄道愛好家・安達さん 北陸新幹線小松駅開業盛り上げ

全国の小松駅を紹介する安達さん(左)=小松サン・アビリティーズ

  ●山形、静岡、滋賀、愛媛の4駅 集めた資料や写真など50点

  ●サン・アビリティーズで展示

 3月の北陸新幹線小松駅開業を盛り上げたいと、小松市龍助町の鉄道愛好家・安達伊知郎さん(63)が、全国各地の「小松駅」を紹介する展示を小松サン・アビリティーズで始めた。JR小松駅近くに住み、地元に新幹線が走ることを夢見てきた安達さん。「全国の『小松』を巻き込んで地域のにぎわい創出に一役買いたい」と意気込んでいる。

 安達さんは高校時代から趣味の鉄道と雑学などをまとめた新聞を作ってきた。2015年の北陸新幹線金沢開業後、「小松にももうすぐ新幹線がやってくる」と期待を高め、全国のJRや私鉄で「小松駅」がつく駅舎の写真や資料を集め始めた。

 各自治体に提供を依頼し、集まったのは山形県・羽前小松駅(JR米坂線)、静岡県・遠州小松駅(遠州鉄道)、滋賀県・北小松駅(JR湖西線)、愛媛県・伊予小松駅(JR予讃線)の4駅。

 それぞれの地域の特色や周辺マップ、年間の乗車・降車人数のデータ、友人からもらった駅舎の写真など約50点をファイルにまとめた。

 1988年にJR北陸線に新設された明峰駅は、仮称では「北小松駅」だったなどの雑学も添えられている。安達さんは「新幹線は都会にしかないものと思っていた。生きててよかった」と3月16日を心待ちにしている。

 展示「日本の小松駅めぐり」(北國新聞社後援)は1月末までで、新幹線が開通する3月に再び予定している。

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