名曲歌い継ぐ年越し カウントダウン・コンサート 未唯mieさんが魅了

ヒット曲で会場を沸かせた未唯mieさん=石川県立音楽堂

  ●高野、RiRiKAさんも

 31日から1日にかけて金沢市の石川県立音楽堂コンサートホールで開かれたカウントダウン・コンサート2023~2024(北國新聞社など主催)では歌手の華原朋美さん、ピンク・レディーの未唯mie(みい)さんら豪華ゲストが昭和、平成、令和の名曲を歌い継ぎ、地元出演者は石川の芸の奥深さを示した。観客は国民文化祭の開催などで沸いた1年を振り返り、新たな年への期待を膨らませた。

 特別編成のオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の演奏で幕を開けた。坂井市出身の小松長生さんがタクトを振り、金沢市出身の音楽家中田ヤスタカさんが作曲したアニメ映画「ワンピース」の主題歌「新時代」を奏でた。

 未唯mieさんは「UFO」「ペッパー警部」など往年の楽曲を披露し、歌声に合わせて座ったまま踊ったり、ペンライトを振ったりする観客も見られた。

 華原さんは「元彼の曲ですが」と紹介し、音楽プロデューサー小室哲哉さんが率いるグループ「globe」の「DEPARTURES」を熱唱。ミリオンヒットとなった自身の代表曲「I BELIEVE」「I’m proud」なども歌った。

 曲間ではOEKメンバーらに「何歳から音楽を始めたんですか」「息子は5歳になりますが、間に合いますか。でもお金かかるな」と問いかけ、トークでも観客を沸かせた。

 富山市出身のソプラノ歌手高野百合絵さんはレハールの「熱き口づけ」を情熱的に歌った。元宝塚歌劇団花組娘役の歌手RiRiKAさんは石川県出身の俳優浜辺美波さんがヒロインを務めたNHK連続テレビ小説「らんまん」の主題歌「愛の花」を披露した。

 午前0時が近づくと、出演者と観客がカウントダウンし、ひがし茶屋街の芸妓(げいこ)衆がお座敷太鼓や舞踊「金沢風雅」であでやかに新年の幕開けを祝った。北村雅恋さんの箏と藤舎眞衣さんの笛に、チェロの富田祥さん、ピアノの田島睦子さんの音色を融合させた「和洋ユニット」も登場。出演者全員で「瑠璃色の地球」を歌って締めくくった。

  ●ひゃくまん穀おにぎり振る舞う

 会場では、JAグループ石川が来場者に県産米「ひゃくまん穀(ごく)」のおにぎり800個とおはぎ300セットを振る舞った。

伸びやかな歌声を披露した高野さん
優しい歌声で聴衆の心をつかんだRiRiKAさん
来場者に振る舞われた「ひゃくまん穀」のおにぎり

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