「こんなに差があると感じた」タイ率いて凱旋の石井正忠監督、日本代表の強度に感服

タイ代表を率いる石井正忠監督[写真:©超ワールドサッカー]

タイ代表を率いる石井正忠監督が、敗れた日本代表戦を振り返った。

1日、国立競技場では『TOYO TIRES CUP 2024』の日本代表vsタイ代表が行われ、5-0で日本が勝利を収めた。

石井監督は11月に代表監督に就任したばかりで、この一戦が自身にとって代表監督としても初陣に。タイのクラブでは輝かしい成績を残してきたが、凱旋試合では完敗を喫した。

タイでは直近12月28日までリーグ戦が行われていたため、招集にも制限があり、出場時間や選手のポジション調整を強いられるなかで、前半は0-0と健闘。「後半も同じ形でやっていこうと話はしたが、トレーニングができなかった中でなかなか伝わらなかった」と、ハーフタイム明けに4選手を交代したが、大量失点と、難しさを痛感する結果となった。

一方で、試合を振り返った指揮官は、タイ代表のチャレンジ精神やポテンシャルを誇るとともに、体感した日本代表の強度を称え、今後に生かしたいと語った。

「まずは『TOYO TIRES CUP 2024』という、元旦の国立競技場で戦えたこと、我々タイ代表にとって素晴らしい体験をさせていただいたと思っています」

「大敗という結果になりましたけれども、昨日の記者会見でも言いましたが、タイ代表は何点取られても下がることなく、前からチャレンジに行っていたと思います。そこは誇りに思いながら、試合を見ていました。日本代表との差は、やはりこれだけあるのだと、私自身も初めて代表監督になって実感したので、これを次の戦いにつなげていきたいと思います」

「(日本代表のプレーについては)テレビでしか見ていなかったので、実際にピッチの脇で見て、プレーの精度やスピード感、そういうものを選手もそうだと思うんですけど、僕自身もこんなに差があるんだなと感じました」

「ただ、今日タイの選手たちのプレーを見て、普段見られなかったようなアグレッシブさを見せて最後まで戦ってくれた。その点では僕自身、彼らの能力に期待をしながら、それをさらに引き出せるように、トレーニングをしたいなと思っています」

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