【能登半島地震】富山で震度5強 氷見で建物倒壊、断水

 最大震度5強を観測した富山県内では、氷見市中心部の北大町で商店など2棟が倒壊したほか、同市内全域で断水した。小矢部市の国道359号では石川県境付近で路面の一部が崩落し、通行止めとなった。

 富山市の商業施設「ファボーレ」では、1階「太陽の広場」の天井の鉄枠が落下したが、けが人は確認されていない。

 県内各地でブロック塀や灯籠が倒れ、道路の陥没、ひび割れが相次いだ。県警によると、けが人がいるとの通報が複数ある。黒部市によると、同市内の80代女性が避難中に転倒し、顔から出血するけがを負った。

 新田八朗知事は災害対策本部を設置し「絶対に海岸に近づかないよう、沿岸部の近くにおられる方は直ちに退避してください」とコメントを出した。

 県は自衛隊に災害派遣要請を行った。

 ラジオたかおか(76.2㍋㌹)は地震発生を受けて午後5時8分から通常放送を緊急割り込み放送に切り替え、緊急地震速報や各地の震度、被害の状況、避難所情報などを放送した。

© 株式会社北國新聞社