金沢市吉原町の北陵高の校舎前が崩落しているとの情報を受け、2日朝、校舎に向かう長い坂を車で上った。黄色い規制線の向こうでは、校舎のギリギリまで地面が大きくえぐれていた。(北國新聞社会部・本江亜珠佳)
中村悟校長が注意を促すため、校舎から出てきた。緑のフェンスの所まで道があり、生徒が通学するためにあったという通路は手すりが残るのみで見る影もない。中村校長によると、元日で部活動もなく、生徒がいなかったのが幸いした。もし、平日の下校時間に重なっていたかと思うとぞっとする。
地震発生後、津波警報が出されたため、高台にある校舎には20台以上の車が避難してきた。一時は体育館などを避難所として開放したが、さらなる崩落の危険があるため、解除した。中村校長は「新学期が心配だ」と不安そうに語った。