2024年もドニーがアツい！

2023年は『ジョン・ウィック：コンセクエンス』への出演でも話題を呼んだドニー・イェンが製作・監督・主演を務める武侠アクション『シャクラ』が今年、1月5日（金）より公開となる。

『るろうに剣心』シリーズで知られる谷垣健治氏がアクション監督を務めた『シャクラ』は、中華圏を代表する小説家・金庸（きんよう）の長編武侠小説「天龍八部」を壮大な世界観で描き出した“超絶”武侠アクション。冷たくダークな現代アクションとは異なり“気功”の要素もまじえたファンタジックな演出や、谷垣氏が手掛けるダンサブルな殺陣が繰り広げられる武芸アクションに仕上がっている。

まさに「宇宙最強」の異名を持つドニーだからこそ実現したアクションとも言えるが、ドニーが“最強の猿”を演じたファンタジーアクション大作がある。そう、ご存知「西遊記」の前日譚的な物語を描く、チョウ・ユンファ＆アーロン・クォック共演の『モンキー・マジック 孫悟空誕生』（2014年）だ。

アジア三大スター競演のSFファンタジーアクション大作

世の中を統治していた天界の玉皇大帝は、権力を独占しようと神々に戦いを挑んだ魔界の牛魔王を火焰山に追放。破壊された天界を修復中に結晶石の欠片に命が宿り、血気盛んな猿・孫悟空が誕生した。

孫悟空は瞬く間に多くの技を習得してみせるが、天界の転覆を狙う牛魔王に愛する者たちを殺され、やがて巨大な陰謀に巻き込まれていく――。

ドニーとファッチャイの共演作というだけで胸熱だが、そこに“香港四天王”の一人であるアーロン・クオックが加わることで、超豪華オールスター映画となった本作。当時の興行収入も西遊記映画としては記録的なもので、国内映画賞へのノミネートなど大いに盛り上がったようだ。

天界と魔界のいざこざに悟空が巻き込まれる!?

物語の舞台は天界の神々が人界と魔界を治める世界。しかし魔界の牛魔王たちが天界に戦を仕掛け、その余波によって生まれたのが後の孫悟空である。ドニーが演じるのは生まれたての孫悟空だけに、やんちゃの極み。須菩提祖師によって善悪を教えられ、修業によって様々な術を会得した悟空だったが、そのピュアさゆえに周囲の企みに振り回されることになる。

勧善懲悪ではない教訓的なストーリーではあるものの、これは悟空が三蔵法師たちと出会う数百年前のお話であり、ひとまずファッチャイ演じる天帝やアーロン演じる牛魔王らの迫力満点バトルを楽しむのが吉。そして物語は、ドニーに代わってアーロンが悟空を演じた続編『西遊記 孫悟空 vs 白骨夫人』（2016年）へと続いてゆく……。

『モンキー・マジック 孫悟空誕生』はCS映画専門チャンネル ムービープラスで2024年1～2月放送