全長4.3m、幻の深海魚「珍しいから見に来て」 兵庫・城崎マリンワールドで有料公開中

バックヤードツアーで公開されているリュウグウノツカイの標本=豊岡市瀬戸

 “幻の深海魚”と呼ばれるほど人目に触れる機会が少なく、名前はおとぎ話の浦島太郎に登場する竜宮城を連想させる「リュウグウノツカイ」。その冷凍標本を水族館の城崎マリンワールド(兵庫県豊岡市瀬戸)が有料公開している。1月は10日のみ休館。

 アカマンボウ目の深海魚で、蛇のように細長い銀白色の体と、赤い背びれが特徴。冬に豊岡沖などでまれに見つかることがある。

 同館が保管するのは、同市竹野町の沖合で地元漁師の定置網にかかった個体で全長約4.3メートル。標本は氷点下25度の冷凍庫で保存され、同館が毎日開くバックヤードツアーで見られる。飼育課長の伊藤公一さんは「リュウグウノツカイは標本でも珍しい。辰(たつ)年で運気が上がるかもしれないので見に来て」とPRする。

 ツアーは午後0時5分から約35分間。2歳以上が対象で定員約10人。ツアー料は入館料(大人2600円など)とは別に一律千円。同館のホームページから要予約。

 城崎マリンワールドTEL0796.28.2300 (斎藤 誉)

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