〈1.1大震災〉氷見依然6000世帯断水 県内37人けが、住宅被害48件

 富山県は4日、富山市の県防災危機管理センターで災害対策本部員会議を開き、能登半島地震による県内の被害状況を確認した。3日時点で約1万戸が断水となっていた氷見市では、生活用水を含めて約4千戸が解消したが、なお約6千戸で断水が続く。4日午前8時時点で県内でのけが人は8市町で37人、住宅被害は48件。避難所を39カ所開設し、355人が避難している。

 断水は射水市が全戸で解消したほか、高岡市も4090戸のうち生活用水も含め4051戸が復旧し、残り39戸。小矢部市も40戸を残すところとしている。けが人は新たに砺波市で軽傷1人が確認された。住宅被害は前日発表の57件から修正した。全壊は2件で変わらない。

 高岡、小矢部、射水市で4日までに災害ボランティアセンターが設置され、県災害救援ボランティア本部と連携して支援を行う。災害廃棄物の仮置き場について、高岡、射水、氷見市で設置済みとした。

 県警の担当者は氷見署、高岡署、射水署が「移動交番」を運用し、避難所などの警戒に当たっていると報告した。

 JR西日本は4日、地震の影響などによる利用客の増加を見込み、北陸新幹線1便を追加運転した。線路設備に被害が確認されたため終日運休となっているJR氷見線は、6日始発電車からの運転再開を予定している。

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