能登半島地震の被災地で行方不明者の捜索が続いた4日、NPO法人災害救助犬ネットワークに所属する四戸正子さん(53)=盛岡市北松園=が震度6強を観測した石川県珠洲(すず)市に入った。家屋の倒壊と土砂崩れが重なり、救助犬を投入する隙間を見つけるのが困難なほどの惨状…。岩手日報社の取材に「道路の寸断ですぐたどり着けなかったのがもどかしい」と初動の重要性を指摘した。
救助犬の指導手歴18年の四戸さんは同市沿岸で自衛隊のチームと活動。自身の犬は帯同できなかったが、他のメンバーの救助犬は子どもや高齢者ら複数人が行方不明となっている現場に投じられ、捜索場所の調整などを担当した。