栃木県「いちご川柳」最優秀賞は那須烏山・森さん 全国から1002人が応募

「いちご川柳」の最優秀賞と優秀賞の作品

 栃木県は4日、県誕生150年を記念した県いちご川柳コンクールの選考結果を発表した。那須烏山市、無職森豊(もりゆたか)さん(92)の「微笑(ほほえみ)は卒寿の苺(いちご)まるかじり」が最優秀賞となった。優秀賞は5点。14日の「いちご王国・栃木の日」イベントで表彰式が行われる。

 作品は昨秋、下野新聞社の「新春しもつけ文芸」とともに募集。県内外の1002人から2165句が寄せられ、本紙しもつけ文芸選者の篠崎醉月(しのざきすいげつ)さんが選に当たった。

 応募者の内訳は県内334人、県外668人。岡山県の高校からまとまった応募があったほか、北海道や九州地方からも寄せられた。

 優秀賞(順不同、年齢はいずれも応募時)は飯泉早苗(いいずみさなえ)さん(88)=茨城県筑西市、植松孝悦(うえまつたかよし)さん(58)=東京都八王子市、小堀翆泉(こぼりすいせん)さん(75)=那須烏山市、高橋亨(たかはしとおる)さん(66)=青森県八戸市、中西隆雄(なかにしたかお)さん(83)=鹿沼市=の5人。

 篠崎さんは「全体的に、いちごを大事に、楽しく和やかに抜かりなく表現していた。いずれも夢がありほほ笑みを醸し出し、それぞれ素晴らしい作品だった」と講評した。

 同コンクールを担当した県経済流通課は「予想を大きく上回る反響。『いちご王国・栃木』を幅広い世代の方に知ってもらうきっかけになったのではと思う。今後も本県産イチゴを食べて皆さんに笑顔になってほしい」とした。

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