【中山金杯/データ攻略】「本気ローテ」にビタハマリ “馬券内率77%”合致で軸候補に浮上

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今週は中山競馬場で中山金杯(芝2000m)が行われる。「一年の計は金杯にあり」とも言われる名物重賞。頭数が揃った今年は混戦ムードが漂っている。

ここでは、過去10年データからマテンロウレオゴールデンハインドにフォーカスした「77 or 0%」データを取り上げる。

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■マテンロウレオに【1.3.3.2】データ浮上

3歳時にきさらぎ賞を制し重賞ウイナーの仲間入り。その後は中距離重賞を中心に存在感をアピールしているのがマテンロウレオだ。札幌記念以降はやや精彩を欠くレースが目立っており、今回は斤量58.5キロ。一抹の不安を抱える有力馬だが、マイナス要素を一掃するデータを発見した。

・前走チャレンジカップ5着内から臨む関西馬【1.3.3.2】

9頭中7頭が馬券内の“77%データ”に該当。7番人気2着スカーフェイス、ステイフーリッシュなど人気薄好走も珍しくなく、勝負の関東遠征を敢行する関西馬優位とのデータだ。

マテンロウレオについて補足すると、前走チャレンジカップは休み明けでの出走。道中通過順【5-5-8-9】が示すように決してスムーズとは言い難かったものの、勝ち馬と0秒3差なら及第点を与えられる内容だろう。大阪杯4着、天皇賞・春5着の実績はメンバー中最上位。この馬のためならどこへでも駆けつける横山典弘とのコンビで“初笑い”となるか、注目したい。

■ゴールデンハインドにのしかかる【0.0.0.13】

その一方で、不安要素ありと言わざるを得ないのがゴールデンハインドだ。芝2000mはGIIのフローラSを制した距離。中山での成績【0.2.0.1】を見る限り舞台設定も悪くないと思われる1頭だが、今回はローテーションが大きな壁として立ちはだかる。

・古馬混合戦で馬券内のない4歳馬【0.0.0.13】

昨年末の有馬記念にも出走したディープボンドや当日2番人気のタイムフライヤー、ブライトエンブレムなど上位人気馬がことごとく馬券外。古馬相手の好走歴や経験そのものがない明け4歳馬にとって、古馬相手のハードルは高いものとなっているのだ。

過去10年において、当レースで馬券内を確保した牝馬は昨年のクリノプレミアムただ1頭。同馬には牡馬混合重賞の3着があったことも見逃せないファクターと言えよう。さまざまな課題をクリアしなければならないここは“消し”の選択肢も考えたい。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。

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