【中山金杯/データ攻略】「選択視は買い一択」の想定6人気以下 「2.2.1.1」でイクイノックス世代躍動か

Getty Images

今週は中山競馬場で中山金杯(芝2000m)が行われる。過去にはウインブライトやヒシイグアスといった国際GI好走馬も制したレース。時計のかかる傾向にある正月開催への対応もカギとなりそうだ。

ここでは、過去10年データからボーンディスウェイマイネルクリソーラの2頭にフォーカスした「83 or 0%」データを取り上げる。

◆【中山金杯2024予想/データ攻略】「本気ローテ」にビタハマリ “馬券内率77%”合致で軸候補に浮上

■ボーンディスウェイに【2.2.1.1】の好データ

前走で3勝クラスを脱出。相性の良い中山で連続好走を目論むのがボーンディスウェイだ。明け5歳ということもあり、皐月賞ではイクイノックスやドウデュースが登場した“令和の最強世代”と覇を競った馬。昇級初戦での相手関係が気になるところだが、今回は冬競馬のシチュエーションが味方しそうだ。

・12~2月の成績【2.2.1.1】

6戦中5戦で馬券内の“83%データ”に該当。唯一の馬券外もGIホープフルSの5着で、冬競馬×ボーンディスウェイは“鉄板級”と言い切っても過言ではない成績を残しているのだ。

この馬について補足すると、前走は4角2番手から抜け出してそのまま押し切った。「前走4角5番手以内から勝利」に該当した馬にはラーグルフ、ヒシイグアス、ヤマカツエースなど勝ち馬を複数輩出しており、直近に示した先行力が新春の中山開催で活きるとのデータもある。昨年1月に当舞台での2着実績を持つ生粋の冬馬。穴をあける理由がこれでもかと揃った今回、選択視としては買い一択と言えるのかもしれない。

■マイネルクリソーラには“0勝”データが……

ボーンディスウェイとは対照的に“0%データ”に該当してしまったのがマイネルクリソーラだ。前走アンドロメダSは2着とオープンクラスでも戦えることを証明。2000mの距離への適性を示している点は追い風と捉えられるが、今回は引き当てた枠順がマイナス材料となる。

・8枠の成績【0.2.1.23】

のべ20頭以上が勝利ゼロの“0%データ”に抵触。7枠までレンジを広げても過去10年で勝ち馬は1頭もおらず、中山金杯での外枠不利は明らか。3番人気内馬が4頭と、まったくノーチャンスではなかったことを踏まえると厳しいデータと言わざるを得ない。

マイネルクリソーラの前走は内枠で終始経済コースを進んでの連対圏確保。当時とは正反対のシチュエーションで迎える今回、勝ち切るゾーンに据えるには二の足を踏んでしまいそうだ。

◆【中山金杯2024予想/全頭診断】想定6人気以下に「2.2.1.1」 ゴールデンハインドは“消し”も

◆【中山金杯2024予想/前走ローテ】「馬券内率77.8%」の鉄板軸馬 前走関西圏の重賞が“吉”

著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。

© 株式会社Neo Sports