【中山金杯/追い切り診断】マテンロウレオに迫る高評価で重賞初Vへ 「勝ち負け意識の攻め気配」

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■エピファニー

【中間調整】昨年初頭からオープンで走り始めしばらく勝ち切れない時期があったが、9月のケフェウスSで中団から鋭い脚を使って勝利。続く自身2度目の重賞挑戦だった前走・チャレンジCは大外を回りながら0秒2差4着とメドを立てた。いかにも充実期に入ってきた感がある。

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その後は過去2勝している中山で行われる金杯を念頭に短期放牧。12月21日に美浦へ戻り調整が再開されている。24日の初時計ではウッド1F12秒0を馬なりでマークできており、緩んだ雰囲気は感じさせない。1週前となる28日のウッド単走では5F64秒3(強め)と、自己ベストを更新する時計を出した。

【最終追い切り】レース当週もウッド単走。序盤は掛かり気味で頭の高い走りだが、活気は十二分。この馬なりに抑えはきいていた。直線ではスムーズにギアチェンジし、単走とは思えない気迫を感じさせ駆け抜けている。

【見解】本数は少ないが、仕上げに手が掛からないタイプなのだろう。2カ月半ぶりの前走も本数はこのぐらいだったが、負荷はかなり強くいかにも基礎部分の鍛錬を意識した急仕上げだった。今回はそこから中4週とあって、前走以上に実戦感覚の研ぎ澄ましに軸足を置いた調整ができているのはいい。好走だった近2走は直前に栗東滞在してのもので、3走ぶりに美浦オンリーの調整となるのがどう出るかだが、勝ち負けを意識できる攻め気配なのは間違いない。

総合評価「A」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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